名前のない獣

Album: Uncertainty

「自分でも理由が分からない、この焦燥感はなんだ?」
現代に生きる誰もが心の奥底に飼っている、名付けることのできない鬱屈(うっくつ)とした感情。この曲は、そんな「名前のない獣」の叫びを解き放つためのロック・アンセムです。静かで内省的な独白から始まり、サビで一気に感情が爆発するダイナミックなサウンドが、聴く者の閉塞感を打ち破ります。これは、孤独な「個」の叫びから、同じ痛みを抱える「私たち」の歌へ。あなたの心の獣が、ここにはいます。

“What is this frustration I can’t even name?”
This is a rock anthem dedicated to the “nameless beast” that lives inside all of us—the suffocating, restless feeling that defines the modern age. The song begins as a quiet, introspective monologue before exploding into a cathartic chorus, mirroring the sound of inner turmoil breaking free from its cage. It transforms the cry of a lonely individual into a unifying chant for an entire generation sharing the same pain. Your beast is here.

スクロールすれば流れてくる
完璧な誰かのストーリー
「“自分らしく”生きろ」ってノイズが
頭の中でこだまする
自由だって言われても
どこへ歩き出せばいい?
透明な檻の中
息の仕方も忘れてく

“普通”っていう 窮屈な服が
身体に食い込む
心臓のあたりで何かが
爪を立てて叫んでるんだ

The beast in my mind!
心にすみついた名前のない獣!
声にならない声で叫んで
宛先のない手で伸ばしてる
正しい答えも 欲しいものさえも 分からずに
ただ、此処じゃないどこかへ
行きたいと願ってる

「夢を持て」と誰かが言う
カタログみたいな理想論
どれを選んだってきっと
誰かの真似ごとなんだろう
「共感」のボタンを押して
繋がってるフリをする
この街の光の粒が
ひとつ残らず 敵に見えた

「ねえ、君もそうかい?」
うつむいたその瞳に
僕と同じ、孤独な獣が映っていた
ひとりじゃないと 初めて思えたんだ
The beast in my mind!

The beast in my mind!
心に棲みついた名前のない獣!
声にならない声で叫んでは
それでも何かを掴もうとしてる
正しい答えも 欲しいものさえも 要らないから
ただ、此処じゃないどこかへ
行けるって信じさせてくれ!

あなたのすべて – All of You

Album: Love Songs

「誰かを愛する」という普遍的なテーマを軸に、その人の強さも弱さも、すべてを受け入れる愛を描いています。華やかな言葉よりも、日常のなかにある温もりや、言葉にならない想いを大切にした一曲です。

Centered on the universal theme of “loving someone,” this song portrays an affection that embraces both strength and fragility.
Rather than using grand words, it cherishes the quiet warmth found in everyday life and the unspoken feelings that linger within the heart.

夜の帳(とばり)が 降りるたび
あなたのことを 思い出す
手を伸ばせば 届くようで
この静けさが 胸に響く

話さなくても わかること
きっとあると 信じてた
でも本当は 知りたくて
あなたの心 そのすべて

他の誰より そばにいさせて
流す涙も 無意味になるほど

あなたのすべてが 愛おしく
強さ弱さも 隠さない
永遠なんて 言葉より
今のあたしを 強く抱いて

見つめあうたび 不安になる
それでもやっぱり 信じたい
あなたに触れた この指に
残るぬ温もり 忘れない

離れていても あなたを感じ
切ない想い 消えはしない

あなたのすべてを 愛してる
言葉にならない 瞬間も
心が震える そのたびに
あなたという 光を求め

明日という日が 見えなくなっても
わたしはここで 歌い続ける

あなたのすべてを 抱きしめる
過去も未来も この両手に
どんな時も そばにいるわ
それだけで生きて ゆけるから

この夜が 明けても
あなたはあなたの ままいて

(愛してるなんて 言葉より)
(今のあたしを 強く抱いて)