Album: Uncertainty

子どもの日の断片――麦わら帽子、自転車の影、戻らない紙飛行機。蝉の声が遠のくほどに、胸の奥に残った酸っぱさは静かな決意へ変わっていく。エレピとクリーンギターが都会的なグルーヴで、「今ここ」をそっと照らす。
Snapshots of childhood—straw hats, bicycle shadows, a paper plane that never came back—glow in the afterlight of August. As the cicadas’ chorus fades, that bittersweet sting turns into quiet resolve. Warm electric piano and clean guitars carry an urban groove that gently centers the here and now.
麦わら帽子 遠くに揺れて
自転車の影 夕陽に融ける
ヒグラシの声 風がさらって
名前のない夏が 胸に残る
蝉の声が 消える頃に
僕らは知らずに 背を伸ばす
もう戻れない 日々が空の
向こうで 手を振っていた
水たまり越えて 走った午後
紙飛行機は まだ戻らない
缶けりの声 誰も呼ばずに
静かな夢が 街におりる
蝉の声が 消える頃に
こころにそっと カギをかけた
少年の影を 連れてボクは
少しだけ 大人になった
線路のそばの 空き地の隅で
咲いてた花が ふと揺れていた
忘れきれない あの夕暮れも
歩き出せば 少し遠くなる
蝉の声が 消える頃に
熱い思い出 消えはしない
過ぎた季節に 手を振りながら
愛する人と ともに生きてく









